契約成立時点

契約成立時点

売買契約の「成立時点」の定義が通常の社会通念とは異なることもAmazonの特徴で、誤解を生むことがある。
Amazon.co.jpが販売する商品の売買契約成立時点は、注文の発送メール(確認メールではない)が送信された時点である。
多くの人に誤解されがちだが、サイトで注文作業が完了した時点ではまだ契約は成立しておらず、契約の申し込みをしたにすぎないということになる。
この方式によってアマゾンが商品を手配できなければ、客の注文を自由にキャンセル(申し込みの不承諾)できることとなる。
客側も発送手続きの前であれば自由にキャンセルできる。
多くのオンライン通信販売会社では購入ボタンを押したと同時に双方同意したと見なしキャンセルを原則的に認めないシステムを採用しているところがほとんどであること、そして必ずしも商品を確保するとは限らないことに照らすと消費者にも有利な点もあると思われる。
ただし、多くの者はその旨が記された利用規約を読まずに利用しているため、客が一方的に不利な取引をしているのが実情である。

商品の予約

商品の予約

Amazonでは、例えば人気シリーズのハリー・ポッターシリーズの1冊であるハリー・ポッターと謎のプリンスが発売された際、発売日の午前中届けを確約するなどのアピールをしていた。
一方で、アマゾンヘルプに入荷状況によりキャンセルされる旨が記されているように、予約した商品が確保されず配送されなかったということもよく報告されている。
また匿名巨大掲示板群2ちゃんねるでは、アマゾンで注文すればOKと信じていてもなかなか発送されないことを揶揄し、amazonokをひっくり返したkonozama(コノザマ)という語句とアスキーアートが生まれている。

配送手法・配送業者の指定

在庫のある商品については一定の手数料を支払うことで商品の配達日を確約するお急ぎ便が新設され、一部地域は注文当日ないし翌日、それ以外(一部除く)でも注文翌日ないし3日後の配送を確約している。
また、お急ぎ便サービスを利用した場合でも諸般の事情で配達確約日に到着しないことも当然起こりうる。
その場合はお急ぎ便配送料350円が返金される。
商品到着の遅延によって商品が不要になった場合などには、当然返品することが可能である。
通常配送の場合は配送方式や配送業者、配送予定日時をユーザー側から明示的に指定することが出来ず、「一括発送」で注文した場合、商品がそろったとき、あるいは商品の一部がそろい残りの商品の確保に時間がかかるとアマゾンが判断したときに発送される。
宅配便で発送された場合には発送時期が(商品確保の困難などから)遅れ、長期の不在時に重なるなどのことなければ運送業者側の再配達のサービスを用いることで調整が可能である。
商品のサイズなどからメール便が選択された場合には、梱包が通常の郵便受けや新聞受けには入らないことがあり、その際にドアノブに商品をかけることがある。
また、ドアノブがない場合など、玄関扉前に商品を置かれることもある。
これらのことにより、最悪品物の紛失・破損などの事態に至る場合があり、そのような報告がいくつかインターネット上でなされている。

配送手法・配送業者の指定

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